ひと

インドネシア。大小の島々からなるこの国は世界第4位の2億4千万弱の人口を抱えて躍動し続けています。滞在地となった首都のジャカルタは深夜と早朝を除けばずっと交通渋滞でした。信号で停車していると物売りが窓を覗き込んできます。この未開のフロンティアにビジネスチャンスを見出していち早く乗り込んだ賢い日本企業と文化が既にしっかりとこの土地と人々の心にまで浸透して根を張っていたのには関心させられました。それらを持ち込んだ人が歴史も含めて彼等に受け入れられたことは日本人として誇りを感じずにはいられません。ある日、立ち寄った日系の焼鳥屋は満席でした。ひとりで焼鳥をつまみながらビールを飲んでいると席を埋めた日本の偉い皆様の凄まじい熱気を感じました。国を超えてヒトとカネを動かしている力を感じました。こちらの人々は優しく柔らかく、人に対しては笑顔で奥ゆかしい。日本食の店ではいらっしゃいませ～。韓国系の喫茶店ではアンニョンハセヨ～。と、他国語での接客。これは日本式接客教育の為か国民性の為か。日本に暮らしていると当然だけれど海外では違和感に感じてしまう安心感がありました。でも、仕事が無かったら何か探して働くなんて野暮なことはしません。地面に座り込んでスマホをいじり店員同士でおしゃべりという愛らしい気質も持ち合わせています。ちなみに、ここの人々の平均身長は男性が158cm程で女性が147cm程だそうです。